訪問入浴利用者 努力人、呼吸器を付けたSさんのお話し
ぽちっとお願い致します(^◇^)
今回は「絶え間ない努力人」Sさんのお話しです。
このSさんとの出会いは、病院から自宅に帰られる前の
「退院前、カンファレンス」でした。
このカンファレンスはSさんが当時入院していた
病院で行われました。
このカンファレンスで私は、ありえない光景を目撃することになるのでした。
ケアマネからさらっと状況説明があり、
Sさんは、大が3つぐらい付くほどの「お風呂好き」な方だと。
呼吸器を付けていながら、安全、安心に
お風呂に入って頂くには訪問入浴が最適です。
そんな話をしながら、ケアマネから
「今からSさんがリハビリを行いますので、Sさんに会ってください」
ということで、Sさんの部屋へ・・・・
すると・・・・
なんと・・・・
左麻痺+呼吸器装着のその身体で・・・
Sさんの奥さんが呼吸器を持ちながら、
Sさんは右手で杖を持ちリハビリの先生が
前を歩きながら介助・・・
「なんぢゃこりゃーーー」
衝撃的でした。
と同時に「こんなこと出来るんだ」とも思いました。
普通ありえません。
呼吸器をつけている人の大半は寝たきり状態 (私が見てきた限りでは)
しかし、このSさんはご自身の残された機能を使って懸命に前に進んで歩いていました。
なんて凄い人なんだと・・・
歩いていること自体も凄いことなんですけど
それよりも、今自分が出来ることをやろうと。
この人にとって呼吸器が取れる日は来ない。
それを知っていてなお、今自分が出来ること
をやろうとしている姿を見てほんんんとに凄いこと
されていると、私の心に刻み込まれました。
自分が逆の立場で、このSさんのやっている
リハビリを私は出来るのだろうか?
多分私にはそんな元気も出てこないだろうと。
そして、大半の人は出来ないと思います。
そして、
ご自宅に戻られ、訪問入浴は開始されました。
そして、また、私は衝撃の事態を目の当たりにすることとなるのです。
(何回衝撃受けるの(笑))
なんと、このSさん人工呼吸器を付けているにも関わらず、
「経口摂取」
していたのです。
ありえませんよね?普通・・・
しかし、Sさんは大好きな「お寿司」を口から食べていたのです。
すげーーー
凄すぎる・・・・
しかし、
よくよく考えてみると、「気管」と「食道」があるんだから
出来ると言えば、出来るんです。
それを可能にした、担当主治医が凄いんだと思います。
ちなみに、このSさん、今も訪問入浴を利用されており、
現在は病気が進行してしまい、歩けなくはなりましたが、
元気にされているようです。
このSさんからは本当に学ぶことも多く、
「一生懸命生きる」ということを教わった気がします。
訪問入浴は今はSさんの「生きる活力」となっています。
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カテゴリー:思い出の利用者の話し
2015年10月17日 9:37 PM
すごい方もいらっしゃるんですね(゚д゚)!
介護・医療は命に触れる仕事なので
私も生きることについて学ぶことが多かったです。
2015年10月17日 11:50 PM
くま子さん、
この人は本当に凄かったです。
私もくま子さん同様に学ぶことが
多かったです。。