心に残る利用者、原発性悪性リンパ腫kさんの話し
ぽちっとお願いします。
今回はKさん(女性)のお話しです。
Kさんが訪問入浴を利用し初めたのは、今から約二年前。
最初は少しですが、話をしてくれていましたが、
Kさんは内気な性格で、最初は私達に心を開いてはくれていない感じでした。
そう感じた私はkさんに投げ掛けました。
ナックル『kさん、私達に遠慮してませんか?私にはKさんがそう感じてるように思いますが、、、もう少し温もりたいとか、痒いところがあるとか、もしあったら遠慮せずにおっしゃって下さいね。これはkさんのお風呂ですから、kさんに満足してもらわないと、、、』
Kさん『、、、』
10秒ぐらいたってから
Kさん『ありがとう。』と一言。
Kさんはそう言ってはくれたものの、次の入浴の時にもおっしゃらず、入浴が終わりました。
そして、帰り際に『あなたの顔を見てると安心する。』と一言、小さな声で言ってくれました。
この言葉がすごく嬉しくて私は今でもその時のことを覚えています。
そして、kさんは原発性悪性リンパ腫という御病気で、息子さんが、介護されているのですが、担当医師には「少しずつ、少しずつレベルが低下していきます」と言われています。
kさんは最近では、もうほとんど発語はない状態でした。
そんな状態で私の退職が、決まりkさんに伝えました。
ナックル『5月いっぱいで退職することになりました。今までありがとうございました。』
Kさん『、、、』
聞こえたかどうかはわかりません。
そして、kさんのお宅に私が訪問する最後の日に二年前にkさんに言われたあの言葉が凄い嬉しかったことを伝えました。
ナックル『kさんが、ずっと前に言ってくれた、あなたの顔を見てると安心するって言葉、凄い嬉しかったです。この言葉を励みに頑張ってこれました』
Kさん『、、、』
伝わったかな?と思っていると
もうほぼ発語はなかったKさんは、頑張って私に伝えてくれました。
kさん「ありがとう」
もうkさんには逢えないと思うとさみしい気持ちになりました。そのkさんの「ありがとう」は最初の『あなたの顔を見てると安心する。』っていってくれた言葉以上に嬉しく思いました。
kさんは初めの方に、「わたしなんて、みんなに迷惑かけて、、、」
ということをおっしゃっていましたが、息子さんは本当に介護熱心な方で、「病気の進行になんとか逆らっていきたい」
と私たちに話してくれていました。
私もkさんに元気をもらったように、息子さんもkさんに元気をもらっているんだと思い、
なんか難しいけれど「人の生きる意味」みたいなことをKさんから教えて頂いた気がします。
退職はしますが、この仕事をやっていて良かったと思います。
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