元介護福祉士ナックルの情報ブログ

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今回は元ヤクザAさんのお話しをしようと、思います。

 

 

 

 

 

 

 

去年12月

いつものように、 Bケアマネから新規のお問い合わせがありました。

Bケアマネ:「今回お願いする人は元ヤクザの方でターミナルです。お一人で自宅に住んでます。両肩に入れ墨が入ってます。デイサービスも拒否があり、お風呂に困ってますので訪問入浴思います。」

 

 

ナックル:「ご依頼ありがとうございます。そうなんですね。いつ頃からスタート…」

 

 

平然を装いながらたんたんとはなしを進めました。正直元ヤクザの方を担当するのは初めてで、なんとも言えない気持ちです。

 

 

Bケアマネ:「スタートは来週の水曜日からでお願いします。この人は自分の気に入らないことをされると激怒しますので、注意して下さい。それと、最近かなり動きが悪くなり、仙骨部にはくりがあります。訪問看護と連携をとってケアをお願いします。」

 

 

ナックル:「了解しました。で、何をされたら激怒するんですか？」

 

 

Bケアマネ:「その日の気分もありますし、それはわかりません。」

 

 

そこ大事なところでしょう！少しでいいから教えてくれよ！なんて思いながら

 

 

 

ナックル:「了解しました。頑張ります」

 

 

 

そして、水曜日。Aさん宅に訪問しました。

 

 

ナックル:「これからAさんを担当するナックルです。宜しくお願いします。」

 

 

Aさん:「ストーブをつけてくれないか？」

 

 

挨拶もなしかよ、、、

 

 

ナックル:「ストーブですか？わかりました。」

 

 

よく見る少し古めのストーブです。実家にもあるし、使用方法はわかります。

 

 

Aさん:「若いのによくつけ方知ってるな」

 

 

ナックル:「実家にもあるし、よく使っていたんで…」

 

 

こんな感じがAさんのファーストコンタクトです。ちょっとだけホッとしました。

 

 

そして、部屋が暖まってきたところで、服を脱いだ瞬間、目に飛び込んできたのは、全身に広がる『鯉』の入れ墨。思わず、うわっといいそうになりましたが言えません。三人とも平然を装います。てか、両肩って聞いてたし、ここまで入っているとは、思いませんでした。

 

 

そして、仙骨部のはくりに細心の注意を払いながら、お風呂まで、抱き抱えて移動しました。

 

 

Aさん:「…」

 

 

ナックル:「どうでしょうかね、私たちが持ってきたお風呂～」

 

 

Aさん:「…」

 

 

そして、全身が洗い終わり、身体を温めるリラックスタイムです。

 

 

Aさん:「本当に気持ちいいなぁー、家の風呂に行くまでの手間が省ける。俺はもうこんな身体だからなぁー」

 

 

またホッとしました。風呂についた瞬間は無言だったので…

てか、動けない人にとってはホントに助かるサービスなんだなと改めて思いました。

 

 

ナックル:「ほんとですか？喜んで頂けて良かった！ Aさんのお風呂なんで、気軽になんでもいってください。」

 

 

という話をして初回入浴は無事に終了しました。

 

 

後半編はこちら

 

 

 

 

 

 

 

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