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口腔底癌Mさんの話し、心に残ったじいさん。

口の中が癌になる、
「口腔底癌」

日本では年間6000人がなると言われています。

そんな病気になってしまった、
訪問入浴利用者さんのお話です。

 

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この方は、週に一回、
訪問入浴を利用しています。

 

ひろ〜い一軒家に家政婦さんと
一緒に過ごしていました。

 

ある時、少し体調を崩して
入院し口腔底癌が見つかりました。

 

最後は家でということで、退院後、
入浴に行かせていただいてました。

 

その口腔底癌、最初は小さいカサブタ?
みたいな感じで、Mさんもしんどそうな
感じはなく、笑顔も見られていました。

 

週に一回、入浴にお伺いするたびに、
左のほっぺたに穴が空いていきます・・・

 

週に一回なんで、
病気の悪化状況が凄く良くわかります。

 

だんだんとほっぺたの穴が
大きくなっていき、えぐっていきますが、
Mさんは何も痛がる様子はありません。

 

「痛くないのだろうか?」

 

認知症ということもあり、
自分が今どういう状況なのかも
わからない様子。

 

この方は、座位をとってご自身で
顔を洗います。

 

左のほっぺたはタオルで押さえさせていただく・・

 

この時、Mさんは両手で
一生懸命に顔を洗うんです。

 

認知症で自分がどういった
状況なのかもわかっていない。

 

口の中に癌があることもわかっていない。
自分の左のほっぺたに何が起こっているのかも
わかっていない。

 

そんな状況で、本当に一生懸命に
顔を洗うMさんを見ていると、
いつも涙が出そうになってました。

 

Mさんは生きている。

だから、顔を洗う。

 

普通のことですよね?

 

 

しかし、この一生懸命さとMさんの
状況がなんとも言えない気持ちになり、
これは、同じチームの二人も同じことをいってました。

 

Mさんのこの病気は、
治ることはありません。

 

日に日に大きくなるほっぺたの穴。
大きさもそうなんですが、奥行きが深い。

 

入浴後は涙をこらえ、看護師と一緒に
その穴に薄いガーゼに軟膏を
詰めるという処置。

 

その時もMさんは、痛がることは
ありませんでした。

 

 

だんだんと身体も痩せてきて、
たぶん最後になるだろうという入浴の日。

 

ご家族もいらっしゃって、
入浴してから2時間後、
Mさんは、息を引き取りました。

 

いつも、笑顔で一生懸命なMさん。
お身体はきれいな状態で
最後を迎えることができて
本当に良かったと思っています。

 

めちゃめちゃ好きで、
もう7年も前の話しですが、
今でも忘れていません。

 

 

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カテゴリー:思い出の利用者の話し

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2件のコメントがあります。

  1. くま子 さんのコメント
    2016年5月28日 10:28 PM

    お疲れ様です。

    本当に介護の仕事はこういう切ないことが多いなと感じました。
    好きだった利用者の方に関するものを見たりすると
    何ともいえない気持ちを思い出しますね(*´ω`*)

    • ナックル さんのコメント
      2016年5月29日 4:08 AM

      くま子さん、いつもありがとうございます.

      病気の進行状況がリアルにわかるので
      辛かったですね。

      自分にはどうすることも出来ない気持ちとかも
      あったり、色々な気持ちがありましたね・・

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